療育ママ&オンライン・カウンセラーの味元(みもと)泉です。
関東は、朝晩少しづつ寒くなってきました。
皆さんお住まいの場所はいかがでしょうか。
昨日、久々にグッとくることがありました。
今年はコロナ禍で幼稚園も小学校もたくさんの行事が中止になりました。
そんな中、どちらも「時短バージョン」の運動会が開催されたんですね。

で、昨夜、急に(&初めて)弟がお姉ちゃんの運動会のビデオを見たがりまして。
私はキッチンに居て、リビングで見せていたのですが、大きな泣き声と共に、悲痛な叫びが聞こえてきました。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!!!!オイ何やってんだよ!!おそいよ!!!
5位だよ!!何やってんだよ!!早く走れよ!!!!!おーーーーい!!!
1人だけになっちゃった~~~~~よ~~~~◆(# ゚Д゚)◆!!!!!」

お姉ちゃんの徒競走を見て、衝撃を受けたようです(笑)
座りながらも足が走っていました、お姉ちゃんの代わりに(笑)
くやしかったのかな・・不甲斐なく感じたのかな、もしかしたらちょっと恥ずかしかったかもなー。
いろんな涙の理由が聞こえた気がしまして、ちょっと笑えて、ちょっと痛くて。
弟は割と器用なので、今現在
「努力がそのまま結果に繋がり、ちょっとどうかと思うくらいに周囲から賞賛される。」
というシンプル且つ、幸せしかない世界で生きています(まだ5歳なので許してあげてください)
体は小さいのですが、幼稚園のリレーも、練習中からだいぶ飛ばしていたようで、絶好調だったようです(本人談)
思えば、
「負ける」とか、「頑張っても、できない」とか「悔しい」という感情をこんなにはっきり経験とした事がなかったのではないかと思います。
彼は図らずもこんな場面で「くやしさ」の疑似体験をしてしまったのかもしれません。

ところで、横で一緒にビデオを見ていたご本人はケロッとしていました(笑)
ビデオの中からは、先生、お友達、みんなの声援が聞こえます。
(ギャーギャー騒いでいた弟には聞こえなかったでしょう。)
娘はたった一人でゆっくりゆっくり、立派にゴールしました。
拍手喝采されニコニコです。
実は、最後まで、先生の付き添いなく、コースを外れることなく、
走りきる事ができたのは、今年が初めてでした。
彼女の中で、家族の中で、そしてずっと応援してくれた先生やお友達の中で、
大成功の徒競走だったのです。
足が速い子も素晴らしい、ゆっくり最後まで走る子も素晴らしい。
走れない子も素晴らしい。一生懸命が素晴らしい。

みんな、とっても立派でした。
(思い出しただけで泣いちゃう。)
弟にはお姉ちゃんが支援級であること、折に触れ今までも伝えてきたのですが
ピンと来ていなかったようです。
映像の持つパワーたるや・・・(笑)
一瞬ですべてを理解したご様子でした。
お姉ちゃんの学校での生活、周囲の人や環境を入学前に見て貰えてよかったなと思いました。
弟の入学後の事、小さいときはちょっと心配しましたが、今は、そんなに気になりません。いろんな事はあるでしょう。いろんな子がいる事も、親子で学習しました。そして、私たちも強くなりました。

彼はいつかきっと、この3年間でお姉ちゃんが「悔しさ」を乗り越えて作った自分の居場所や、人の何倍も努力して、できるようになった事、
人間関係(彼女のキャラクターによるところが大きいです)を見て、
「お姉ちゃんすごい!!!!!」って、思ってくれるんじゃないかと思います。
思ってくれたらいいな(願望)