我が家は7歳(2年生)の時に、「あなたには歌舞伎メーキャップ症候群」という特徴があります。」と伝えました。
このイベントは「障がい告知」と言われるみたいですが、私は「障がい」とは思っていないので、そのようには伝えませんでした。
実は何年も前から、いつか聞かれるときの為に、心の準備はしていましたが、
極力サラッと伝えました。
7歳になってしばらくしたころから、弟との違いを気にするようになりました。
「どうして私は幼稚園じゃなかったの?」
「どうして私だけ子供医療センターに行くの?」などです。

いつか、こういう質問が来る時が来ても、ごまかしたくないなとは思っていました。
告知する前に考えていた事は、重い話にせず伝えられたらな・・
という事です。
ただ、「多くの人と違う部分がある。」という事実を、サラッと受け止めるだけの心の強さを、子どもが持っているかという心配はありました。
診断名を伝えた後日、
「聞いてみてどうだった?」と尋ねた時、
「最初は、やだった。でも今は別に平気ー。」と言っていました。
あきらかに思い悩んでいるなぁ・・と感じる時はいまだにあります。
同じ「歌舞伎症」のお友達を探そうとしているときもあります。
知りたかったことの答えは得られたかもしれませんが、
聞きたかった答えではなかったと思います。
「歌舞伎症ってなに?あたしって何?」と聞かれた時には、
「体も心もゆっくり大きくなるよ。だから、ゆっくりしていても怒られないクラスにいるよ。時間をかけたら、なんでもできるようになる人」だよ。
と答えています。
自分の可能性に蓋をせず、「かわいそうさん」にならず、
何にでも挑戦してほしいと思っています。

支援級の先輩お母さん方ともこの話をする機会がありました。
一般的にというところでは、程度にもよりますが、小学校入学前に伝えることが多いそうです。
ごまかしたり、タブーにせずに何度も、何年にも渡り、話し合うことが大切だそうです。
正解にするのも、不正解にするのも、告知後の向き合い方なのかなと感じています。
話し合いたいのは
何が得意で、何が不得意で、何に喜びを感じ、何で悲しんでいるか。
それを共有できる事が私たちにとって意味があり、大切なことなのだと思っています。
