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幼稚園選び(2歳~3歳)

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このテーマが少々長くなりました。
結論を言いますと、
2歳➾療育センター(早期療育)&幼稚園プレ(1年目)
3歳➾療育センター(年少)&幼稚園プレ(2年目)
に通いました。

幼稚園にするか、療育センターにするか・・
まだ障がいの診断がおりていない時期、集団生活に初めて混ざった時の私のとまどいや葛藤も書きましたのでご興味のある方、お読みください(長いです💦)

この地域では、幼稚園に本格入園する前年に2歳の子が通う
「プレ幼稚園」という、「お試し入園」のシステムがあります。
初めての子どもが、初めて迎える社会生活。ワクワクせずにはおられません。

張りきった我が家、3か所のプレ幼稚園に申し込みをしました。
(通うのはそれぞれ1週間に1度くらいです)
初めての幼稚園どんな楽しいことが待っているのか・・

ところが、ところが・・

娘ちゃんは、
絵本の読み聞かせや紙芝居が始まると逃げ回ります。
無理に連れ戻すと癇癪をおこして、ホールの床に泣きながら寝そべります。
ゲームの場面ではお地蔵様のようにフリーズし、列は渋滞。
いつもいう事を聞かないので基本的に抱きかかえていました。

お返事も、結局プレが終わるまで一回もできませんでした。
幼稚園によっては、座るべき時間に座れていないと注意されます。
お母さん方、先生方の目が怖かったです。

楽しむはずだったのに、徐々に慣れていくはずだったのに・・
帰り道は親子でいつもヘトヘトでした。

今思えば、その頃は、公園に連れて行っても同じでした。
すぐに癇癪を起こして、遊具でも想定されたようには遊べません。
お弁当も外食も、落ち着いて食べることができず、児童館のような場所に行っても、謝りっぱなし。逃げるように帰ってくることがほとんどでした。

子育てって大変だな・・と思う一方で
「もしかしたらうちの子はちょっと他所の子と違うかもしれない・・」と、
思い始めたのもこの頃だったと思います。

一方、産院で紹介を受けて見学に行った「療育センター」は、私たちにとって天国のような場所でした。(幼稚園は全然悪くありません!)

そこは、子どもが楽しみながら、小さな成功を積むことができる仕組みで溢れていました。出欠の取り方からしてまず違います。

少しの力で反応し、すぐに音が鳴る大きなボタンを押せば「はーい」の合図です。
幼稚園で口頭でのお返事が一度もできなかった娘も、お名前を呼ばれてお返事をするという体験ができました。

プログラムも分単位で決まっていて、子どもが迷ったり、待ったり、困ったりしないよう、流れるようにすすんでいきます。
お弁当を食べる時間は、摂食の練習時間です。無駄がなくて感動しました。

おトイレも小人の国にきたみたいな小さな便器。介助者のスペースも充分。
ペーパーも、簡単に手が届く位置にあります。

そして施設内いたるところに、衝突や転倒、指はさみをしないように緩衝材が巻いてあったり、あえて細い隙間が空いていたり・・直感的に遊び方がわかるシンプルでカラフルなおもちゃで溢れていました。手作りおもちゃもたくさん。

同い年のお友達の成長もみんなゆっくりなので、できなくて当たり前、癇癪を起して当たり前、寝っ転がって当たり前。

誰も怒りません。咎めません、気にしません。

初めて「ここは娘がいてもいい場所なんだ…」とホッとした事を覚えています。即決で通わせていただきたい旨を伝えました。
1クラス6人くらいだったと思います。先生は3人でしたのでとても手厚く保育して頂きました。

最初の懇談会、自己紹介でたくさん泣いてしまいました。
「泣いちゃった方がいいんですよ。」と泣かせてくれた先生の顔を今でも覚えています。
初日、返って来て興奮して旦那さんに報告した事を覚えています。

余談ですが、3か所行ったプレ幼稚園の内、2か所は本入園を断られてしまいました。
幼稚園によって、カリキュラムや指針が違うので仕方のない事です。

でも、残りの1か所の幼稚園だけは、「〇〇ちゃんいつでも、お待ちしていますよ!」と言ってくださいました。

同じ幼稚園に今、下の子を通わせています。

幼稚園の運動会に娘を一緒に連れていくと、いまだに声をかけてくださいます。
「〇〇ちゃん、入園してくれるの待っていたのに~」と。

「おねえちゃんよかったね~!!」と、大きな声で笑いながら、
実は嬉し涙をごまかしています。

遠回りした感はありますが、最終的にどんな親子にも、ぴったり合う場所はあるんだなと感じた、幼稚園(早期療育センター)選びでした。

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